前回はバロック期の作曲家の作品を聴いてみました。
3曲ともにテンポの速い3拍子で書かれていたのは、たまたまなのかそれともこの時代の習慣なのか。
今回は、ビバルディやバッハらが活躍した時代の後に弦楽4重奏や交響曲のスタイルを確立し、現在のドイツ国歌の作曲者でもあるハイドンの作品を聴いてみようと思います。
ファンタジー ハ長調
この曲は作曲された当初、「きまぐれ」を意味するイタリア語、カプリッチョと名づけられていたそうです。カプリッチョもファンタジーも、作曲家の自由な発想によって形式に縛られずに作曲されます。出だしからの軽快さに思わず踊りだしたくなります。
ピアノソナタ第5番ト長調 第1楽章 Presto
これもやはり早い3拍子ですね。
交響曲 第58番 ヘ長調 第4楽章 Presto
この曲もピアノソナタと同じPrestoで書かれています。ン ター、ン ターラと、小節のあたまでなく2拍目にアクセントがくるモチーフが印象的です。
交響曲 第45番 嬰ヘ短調 第4楽章 Adagio
2分の2拍子のPrestoではじまった終楽章、そのままにぎやかに終わるのかと思いきや、突然8分の3拍子のAdagioでとてもゆっくりとした音楽に。2:40くらい。さらに、その後奏者のひとりがおもむろに立ち上がると、、3:00すぎたあたりの画面左側!
早く自宅に帰りたい楽団員の気持ちを音楽で表現したという逸話があり、俗称『告別』として有名でとてもユニークな曲です。
まとめ
とてもたくさんの曲を残したハイドンですが、3/8で書かれた曲はとても少ないようです。最後の曲以外は、やはりテンポの速い3拍子でした。
これまでに聴いた曲ほぼすべてテンポの速い舞曲に用いられている3/8ですが、ほかの作曲家はどうなんでしょう。
次回は、ハイドンをとても尊敬して、多大な影響を受けた作曲家モーツァルトの作品を聴き比べてみたいと思います。
それではまた!
サクソフォン奏者
あわつゆうた(粟津雄太)
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